Saturnalia0321’s diary

競走馬サートゥルナーリアのファンブログ

ウマ娘2期 1話『トウカイテイオー』 感想

待ちに待ったウマ娘2期、「おかえり」と言いたくなるような素晴らしい1話でした。

2期から初めて見る方でも恐らく難なく楽しめる構成でしたが、1期を見ていればより楽しめる要素が散りばめられています。

 

史実の競馬に基づいたテイオーステップやエアグルーヴに対するフラッシュ等の各種小ネタだけでなく、ウマ娘世界特有の小ネタも丁寧に描写されていたのはとても良かったと思います。美容室の椅子にウマ娘の尻尾用の穴が開いていたり、通話アプリの受話器マークがウマ娘用に異様に長かったり、トレーナーに対して異議を述べて退出する際にはウマ耳を絞っていたり、全部上げるとキリがないので是非視聴して探してみて欲しいですね。

 

終盤の特殊EDへの流れも素晴らしく、初見の際には思わず鳥肌が立ちました。栄冠を掴みながら不穏さを滲ませつつも、テイオー自身は非常に格好良く描かれ、最後に黒い背景にタイトル名でもある「トウカイテイオー」の文字をバンと中央に表示して締める。来週以降どうなるのかを期待させる締め方で、来週の放送が待ち遠しいです。

 

さて、テイオーとマックイーンが主役となるということでどの時点から描き始めるのか気になっていましたが、マックイーンが天皇賞春を制覇し、テイオーがダービー直前ということで史実的には1991年の5月ごろからスタートということになりました。トウカイテイオーにおいてはダービーまでが第1章、その後は第2章と呼べるほど全く異なるドラマが紡がれますが、2期はこの第2章と呼ぶべき部分に焦点をあてることになるようです。

個人的にはウマ娘はただ史実をなぞるだけであれば意味はないと思っていますので、製作陣がどのような解釈・ifを加えて物語を展開するのかを非常に楽しみにしています。具体的には、故障と挫折の中でもがいたテイオー、マックイーンは天皇賞秋の降着などがどのように描かれて、周囲のキャラクターがどう関わるかは注目しています。

 

映像的な面でいえば、一部CGのクオリティが高ければなと思ってしまいますが、全体的なメリハリを考慮された上で、しっかりと描きたいシーンに注力するための手段でしょう。テイオーとマックイーンの併走シーン、テイオーのダービー、テイオーのライブシーンはいずれも素晴らしい作画と動きでした。また、製作陣のインタビューでも言及されていましたが、レースシーンのカメラワークが1期と比べてダイナミックかつリアルになっており、より没入できるものとなっていて思わず、おおっ!と声が漏れたほどです。この先のレースシーンも大いに期待したいですね。